高脂血症と糖尿病の関係

糖尿病とは、血液中のブドウ糖を分解するインシュリンが、何らかの理由で産生されないか、産生されているとしても機能しないので、血液中の糖の量が異常に増えてしまう病気のことです。最終的に吸収されない糖は腎臓から尿とともに体外に排出されます。

 

糖尿病は合併症として、高脂血症を併発することがあります。

 

細胞に吸収されないで、血液中に蓄積するブドウ糖は血管壁を損傷させることもあるのです。糖尿病患者の内、2割から5割の人が高脂血症を併発すると報告されています。

 

吸収されないブドウ糖はそのまま肝臓に行き着いて、肝臓でコレステロールと中性脂肪に合成されます。

 

糖尿病の人に高脂血症が併発するのはこのような理由によります。血中のコレステロールや中性脂肪が増加し、一方で、ブドウ糖からエネルギーを作ることが難しくなるので、体内のタンパク質を消費して、代替エネルギーとします。本来なら皮膚や細胞の原料となるタンパク質が無駄に消費されるので、体重が急激に減少することがあります。

 

糖尿病から高脂血症を併発すると、最も大きな問題なるのは、動脈硬化でしょう。血管内にプラークができやすい状態になり、血管の内径が狭くなります。血流が悪くなり、毛細血管を通しての栄養や酸素の供給が難しくなり、一部の組織体が壊疽を起こしたりします。

 

慢性的な高血圧発症の原因にもなります。

 

動脈効果それ自体は、心臓疾患や脳梗塞などの原因になる危険な循環器系の障害で、できるだけ早く血流をサラサラにするようコレステロール値や中性脂肪値を下げる必要があります。

 

このようなわけで、高脂血症にも糖尿病にも自覚症状はありませんが、致命的な合併症を併発するリスクが非常に高いので、思い当たることがないとしても、定期検診などで、血液のブドウ糖値、中性脂肪値、コレステロール値などに注意する必要があるでしょう。早期発見ができるなら、治療も容易です。